髪はなぜ、年齢とともに細くなるのか?ボリュームの変化とヘナの役割

髪はなぜ、年齢とともに細くなるのか?ボリュームの変化とヘナの役割

白髪は染まっているのに、以前より分け目が気になる。
髪を整えても、頭頂部がぺたんとしてしまう。結んだときの束も、昔より細くなった気がする。

こうした変化を感じると、「髪が減ったのだろうか」と考えるかもしれません。

けれど、髪のボリュームは本数だけでは決まりません。
一本一本の太さや、根元の立ち上がりも関わっています。

年齢とともに髪が細くなるとき、頭皮の内側では何が起きているのでしょうか。
髪が作られる仕組みをたどりながら、日々の手入れとヘナの役割を考えてみます。

髪のボリュームは、本数だけでは決まらない

同じ本数でも、太い髪と細い髪では、束ねたときの厚みが違います。

一本一本が少しずつ細くなれば、抜け毛が急に増えていなくても、髪全体のボリュームは小さくなります。
髪と髪の間から地肌も見えやすくなるため、「本数が減った」と感じることがあります。

また、細い髪は太い髪に比べて曲がりやすく、自分の重さや髪型の影響で根元が寝やすくなります。
同じ本数でも、ふんわり立ち上がっているときと、頭皮に沿って寝ているときでは、見た目の印象が変わるのです。

一方、毛先だけが薄くなった場合には、途中で切れている髪が増えた可能性もあります。
こちらは、毛根から細い髪が生えてくることとは別の話です。

本数が減ったのか、一本が細くなったのか。それとも、立ち上がりや切れ毛の問題なのか。
「ボリュームがなくなった」という実感にも、いくつかの要素が重なっています。

髪の太さを決める、頭皮の内側の働き

髪は、頭皮の内側にある「毛包」で作られます。

毛包の底にある膨らんだ部分が毛球です。
そこでは、毛乳頭という組織の周囲にある毛母細胞が分裂し、髪になる細胞を次々に送り出しています。

細胞は上へ押し上げられる間に、ケラチンというタンパク質を蓄え、角化して髪の毛になります。

毛乳頭は、周囲の細胞と情報をやり取りし、髪の成長を調節する役割を担っています。
毛球や毛乳頭の大きさ、細胞の働きなどが、そこから作られる髪の太さに関わります。

つまり、髪の太さは、頭皮から出てくる前の段階で決まっています。

今ある一本が、年齢とともに根元から毛先まで一斉に細くなるのではありません。
髪を作る側の状態が変わり、生え替わる髪が以前より細くなることで、少しずつ全体の印象も変わっていきます。

年齢とともに、なぜ細い髪が増えるのか

髪を作る働きは、一生同じ状態で続くわけではありません。

年齢を重ねると、毛包を維持する細胞や、髪の成長を調節する仕組みにも変化が生じます。
そこへ遺伝的な要因やホルモンの影響などが重なり、太い髪を作り続ける働きが変わっていきます。

その変化を理解する鍵になるのが、「毛包の大きさ」と「毛周期」です。

毛包が小さくなると、作られる髪も細くなる

毛包が小さくなる「ミニチュア化」が起きると、そこから作られる髪は細く、短くなっていきます。

例えば、男性型脱毛症では、男性ホルモンから作られるDHTという物質が、影響を受けやすい毛包に作用します。
その結果、髪の成長期間が短くなり、毛包のミニチュア化が進みます。

女性でも、頭頂部などの髪が徐々に細くなることがあります。
閉経前後のホルモン環境の変化など、複数の要因が関わっており、男性とは異なる面もあります。

こうしたホルモンの影響に加え、髪を作る細胞や毛包そのものの加齢変化も、髪が細くなる背景にあります。

髪が育つ時間も変わる

髪には、伸びる「成長期」、成長する働きが小さくなる「退行期」、休む「休止期」という周期があります。

成長期には髪が伸び続けますが、その期間が短くなると、以前のように長く育つ前に成長を終える髪が増えます。
毛包のミニチュア化とともに起きると、細く短い髪の割合が増え、全体の厚みが失われやすくなります。

また、休止期の髪の割合が増えたり、抜けた後に次の髪が伸び始めるまでの間隔が長くなったりすることも、ボリュームに関わります。

髪が細くなることと、本数が減ることは別ですが、実際には両方が同時に進む場合もあるのです。

こうした変化は、ある日突然、すべての毛包に起きるわけではありません。
少しずつ生え替わる中で進むため、「数年前と比べて髪質が変わった」という実感につながります。

今ある髪のハリ・コシを、ヘナで整える

髪のボリューム感には、一本の太さに加えて、曲がったときに戻ろうとする力や、根元の立ち上がりも関わります。

髪は、内部の大部分を占めるコルテックスと、その外側を覆うキューティクルなどからできています。
内部の構造や傷み、水分の状態によっても、しなやかさや手触りは変わります。

そこで、今ある髪の質感を整える選択肢の一つになるのがヘナです。

ヘナの色素であるローソンは、髪のケラチンと結びつき、色を残します。
ヘナを使った後に「髪がしっかりした」「ハリ・コシが出た」と感じる方がいるように、白髪の色だけでなく、質感にも違いを感じることがあります。

細くやわらかい髪では、こうしたハリ・コシが、根元のふんわり感や髪型の整えやすさにつながる場合があります。

白髪の色を整えながら、髪全体のまとまりや扱いやすさも考える。
年齢とともに髪質が変わってきた方にとって、それもヘナを選ぶ理由の一つになると思います。

髪の変化を知ると、手入れの目的も見えてきます。

食事や睡眠を整えて髪を作る働きを支えること。
摩擦や熱の負担を減らし、今ある髪を大切に扱うこと。
そして、髪質に合った方法で、ハリやまとまりを整えること。

本数や太さ、白髪の色、手触り。
それぞれの変化に目を向けながら、そのときの自分の髪に合う手入れを選んでいきましょう。

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