ヘナの部分染め(リタッチ)完全ガイド|生え際・分け目の粉の量とムラなく染まる2度染めの手順
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この記事の要点
- 粉の目安は、生え際か分け目だけなら約10〜15g、両方なら約20〜30g
- 生え際・分け目を落ち着かせたいなら、部分染めでも2度染めがおすすめ
- 新しく伸びた根元を中心に塗り、既に染まった部分との境目は指先でぼかす
- インディゴを含む工程は15〜20分で流し、初めての方は48時間のパッチテストを
1. はじめに
「前髪の生え際だけ白髪が目立ってきた」「分け目の数センチだけを、手軽にカバーしたい」。
髪全体を染めるとなると、準備やすすぎにまとまった時間が必要です。気になる根元だけをピンポイントで染める「部分染め(リタッチ)」なら、準備も後片付けも最小限で済みます。
ただ、いざ部分染めをしようとすると、次のような疑問を持つ方も多くいらっしゃいます。
- 粉の量はどれくらい使えばいい?
- 生え際だけ染めるときも、2度染めが必要?
- すでに染まっている部分との境目がムラにならないか心配
この記事では、普段お客様からよくいただくご相談をもとに、部分染めの粉の目安量、境目を自然になじませる2度染めの手順、1度染めの場合のポイントをまとめました。髪全体の染め方や色の基本は、初めてのヘナ染め完全ガイドもあわせてご覧ください。
2. 部分染めに必要な「粉の量」の目安
部分染めで使う粉の量は、白髪の密集度や髪の太さだけでなく、お湯の温度、ペーストの溶き加減、塗り方のクセによっても個人差が出やすいところです。まずは当店でご案内している次の基準を目安に準備し、使いながら微調整してください。
| 染める範囲 | 粉の量(1工程あたり) | 大さじの目安 |
|---|---|---|
| 生え際(フェイスライン)のみ | 約10〜15g | 大盛り1〜1.5杯 |
| 分け目(頭頂部)のみ | 約10〜15g | 大盛り1〜1.5杯 |
| 生え際+分け目(Tゾーン) | 約20〜30g | 大盛り2〜3杯 |
※2度染めの場合は、1工程目のヘナ分と2工程目のパウダー分を、それぞれ上記と同じくらいの量ご用意ください。
40〜50℃のお湯で「マヨネーズ状」に溶く

40〜50℃のお湯を少しずつ加え、粉の重さの3〜4倍を目安に練り合わせます。ゆるすぎると顔まわりに垂れやすく、固すぎると伸びが悪くなって粉を多めに使いがちです。垂れてこない「マヨネーズ状の固さ」を目指すと塗りやすくなります。
💡 コツ:自分に合う量の見つけ方
- 塗り方で必要量が変わります:ハケで薄くなじませる方と、手袋で地肌に置くように乗せる方では、使う量が違います。白髪がしっかり隠れる厚み(地肌が透けない程度)を意識してください。
- 余りそうなとき:気になる生え際に重ねて、厚めに乗せましょう。
- 足りなかったとき:次回から5gほど増やして調整すると、ご自身にぴったりの量がすぐに分かります。
3. 準備する道具と「染める前の確認」
部分染めは使う量が少ない分、道具もシンプルです。
☐ パウダー(オレンジはヘナのみ、ほかの色はヘナ+2工程目用パウダー)
☐ 40〜50℃のお湯
☐ 小さめのボウルとスプーン(または泡立て器)
☐ ハケ(生え際や分け目に塗りやすい細めのもの)
☐ 手袋
☐ ラップ・ヘアキャップ(乾燥防止)
☐ キッチンスケール
☐ 汚れてもよい濃い色のタオル
☐ ドライヤー
💡 コツ:顔まわりの肌を守る
生え際を染めるときは、おでこや耳まわりにペーストがつきやすくなります。塗る前に、生え際に沿ってホホバオイルなどの植物オイルを肌に薄く塗っておくと、肌への色移りを防ぎやすくなります。髪にはつかないよう、肌の部分だけに塗ってください。
⚠️ 注意:初めての方は必ずパッチテストを
ヘナやインディゴは天然植物ですが、体質によっては植物特有のアレルギーが起こることがあります。特にインディゴは、およそ100人に1人程度の割合で痒みや赤みが出ると言われています。部分染めでも、頭皮に直接ペーストを乗せる点は全体染めと同じです。
初めての方や肌が敏感な方は、腕の内側などに少量のペーストを塗り、48時間様子を見てから染めてください。
4. 部分染めの色の選び方
白髪が集まりやすい生え際や分け目は、オレンジ色だけだと周りの黒髪から浮いて見えやすい傾向があります。ふだん全体染めで使っている色と同じ色で部分染めをすると、境目がなじみやすくなります。
- オレンジ(1度染め):地毛が明るめの方、白髪をハイライトのように活かしたい方
- ライトブラウン(2度染め):赤みを抑えつつ、明るく軽やかに見せたい方
- ダークブラウン(2度染め):生え際・分け目の白髪を黒髪になじませたい方
- インディゴ(2度染め):黒髪に近づけたい方、赤みを抑えたい方
それぞれの色の仕上がりは、初めてのヘナ染め完全ガイドの色見本で詳しくご覧いただけます。
5. 【基本】部分染め「2度染め」の手順とコツ
落ち着いたブラウンや黒を目指す場合は、部分染めでも「ヘナ(オレンジ)の後に2工程目のパウダーを重ねる2度染め」がおすすめです。周りの髪との色の差が出にくくなります。
ステップ1:ヘナを塗る(約30分)
- 乾いた髪の状態で、白髪の気になる根元にペーストを乗せます。地肌が見えなくなるよう、少し厚めに置くのがポイントです。
- 乾かないようラップを沿わせ、約30分置きます。ヘナは時間をかけて髪のタンパク質と結びつくため、多少時間が延びても髪を傷める心配はありません。
- ぬるま湯でペーストをしっかり洗い流します。シャンプーは使わず、お湯だけで十分です。
ステップ2:2度染め用ブラウン系を塗る(15〜20分)
- タオルでしっかり水気を取り、同じ部分に溶きたてのペーストを塗ります。インディゴを含むパウダーは溶いた瞬間から反応が始まるので、作り置きはしないでください。
- 15〜20分置きます。
- ぬるま湯で丁寧にすすぎ、すぐにドライヤーで根元から完全に乾かします。
⚠️ 注意:インディゴは長く置かない
インディゴは空気に触れて30分を過ぎると染める力が落ちるうえ、ペーストを長く頭皮に乗せることが痒みや赤みの原因になります。15〜20分(長くても30分以内)で洗い流してください。
💡 コツ:境目を自然になじませる塗り方
すでに染まっている毛先側まで広く重ね塗りすると、その部分だけ色が濃く沈んで見えやすくなります。新しく伸びてきた白髪の根元を中心にペーストを乗せ、すでに染まった部分との境目は指先で薄くなじませるようにぼかすと、色の段差が目立ちにくくなります。
6. 【1度染めの場合】オレンジだけで部分染めをするポイント
「地毛がもともと明るい」「白髪をメッシュのように自然に活かしたい」という理由でオレンジ(ヘナ100%)だけで染めている方は、工程が1回で済むのでさらに手軽です。
- 放置時間:約30分
- ポイント:気になる生え際や頭頂部にペーストをたっぷり乗せ、乾燥しないようラップやティッシュを沿わせて密着させます。インディゴのように時間を急ぐ必要がないので、家事や読書をしながらゆったり過ごしていただけます。
7. 部分染めでよくある疑問
Q. 染めた直後、根元が緑っぽく見えます

2度染めの直後は、薄い緑〜青みがかった色に見えることがあります。インディゴは空気中の酸素に触れて、24〜48時間かけてゆっくり濃いブラウン・黒褐色へ変化します。部分染めは周りの髪と比べやすいので気になりやすいですが、2〜3日の色の変化を見守ってください。
Q. 前回染めた部分に重なっても大丈夫?
ヘナは髪を傷めないので、重なっても問題はありません。ただ、重ねるほど色は少しずつ濃くなります。境目を目立たせたくない場合は、根元中心に塗って境目をぼかす方法がおすすめです。
Q. 染めた後、きしみを感じます
ヘナの植物ポリフェノール(タンニン)がキューティクルを引き締めるため、染めた直後にゴワつきやきしみを感じることがあります(ヘナショック)。一時的なもので、回数を重ねるうちになめらかな手触りに変わっていきます。
Q. 当日シャンプーしてもいい?
当日はお湯で流すだけで十分です。使う場合は、弱酸性やアミノ酸系のマイルドなものを選んでください。アルカリ性の強い石けんシャンプーは色が流れやすくなるため、染めてから2〜3日は控えると色持ちが安定します。
8. 部分染めと全体染めの理想的な組み合わせ
部分染めを取り入れると、日々の白髪ケアの負担を大きく減らせます。おすすめのスケジュールは次の組み合わせです。
| 頻度 | 内容 |
|---|---|
| 2〜3週間に1回 | 気になる生え際・分け目の「部分染め」 |
| 1〜2ヶ月に1回 | 髪全体のメンテナンスを兼ねた「全体染め」 |
髪の伸びるスピードや白髪の気になり方には個人差がありますので、間隔はご自身のペースに合わせて調整してください。
普段は手軽な部分染めで根元をカバーし、時間に余裕があるときに全体を染めて髪全体のトリートメント効果を味わう。そんなふうに使い分けていただくと、無理なく美しい髪色を保ちやすくなります。ご自身のライフスタイルに合わせて活用してみてください。
